「Give&Share(ギブ・アンド・シェア)」という新しい暮らし方への挑戦

2020年春にオープン予定の「リノア北赤羽」のコンセプトは、これまでにない「Give&Share(ギブ・アンド・シェア」という新しい暮らし。一体、どんな暮らしや空間づくりを目指しているのか? 建物のコンセプトや設計、デザイン、共用部の企画運営を手がけるリビタ・一棟事業部の皆さんに、NPO法人彩結びがインタビュー。「リノア北赤羽」への想いや物件の魅力をたっぷりと語っていただきました。

※NPO法人彩結びは、2020年春のオープン時より、「リノア北赤羽」の共用部(カフェスペース、多目的ルーム、ダンス・音楽ルーム、屋上デッキなど)の運営企画・管理を行います。

<お話を伺ったメンバー>
株式会社リビタ 分譲事業本部 一棟事業部 本田雄三さん
株式会社リビタ 分譲事業本部 一棟事業部 尾崎洋甫さん
株式会社リビタ 分譲事業本部 一棟事業部 山本裕文さん

※本文は敬称略

写真左からリビタ・山本、尾崎、本田、続いて彩結び・赤星、伯耆原、佐野

立地、自然環境、建物の素晴らしさ。すべてが揃っていた

リビタさんは、既存の建物を新しくよみがえらせるリノベーションマンションを様々な場所で数多く手がけていらっしゃいますが、今回、北赤羽に着目した“決め手”はなんでしょうか?

まず、立地としても建物としても、これほどのポテンシャルを持っているところはなかなかないというのが第一印象でした。JR埼京線の北赤羽駅から徒歩3分の場所にあり、北赤羽駅から赤羽駅まで3分、新宿駅まで16分、東京駅まで20分と通勤や繁華街へのお出かけ、旅行などにとてもアクセスが良い立地にもかかわらず、自然に親しめるスポットがたくさんある。そして、建物も大規模で、きっちりと設計されている。ここまで揃っている物件は大変希少で、数年に一度しか出会えないものと感じました。

弊社が手がけるリノアの物件の中でも、最大規模のマンションとなり、駅からの徒歩距離も一番短いというのも魅力ですね。

そうなんですね! こちらの建物は、以前は企業の社宅だったと伺いました。

はい、もともとは企業様の社宅として利用されていた建物で、総戸数147戸のお部屋があります。社宅に住まわれていたすべての方々がご退去された後に、共用部分や周辺外構部分含めて、一棟まるごとのリノベーション改修工事を実施しています。そのため「リノア北赤羽」では、既存建物の大規模改修に加えて、共用部分のバリューアップも行うことができ、細部にまで企画意図を反映できた、新しいプロジェクトといえます。

まさしく一棟まるごと、リビタさんの想いが反映できるリノベーションが可能となったわけですね。入居者の方たちも、皆さん新たな暮らしにより、日々の生活がちょっと豊かになったり、共用部の様々な空間を使う中で自然に新しい気づきやつながりの輪が広がったりしそうですね。また、以前社宅だったこともあり、建物の造りもメンテナンスもしっかりしていそうなイメージがあります。

そうなんです。敷地全体のゆとりや平置駐車場の大きさもさることながら、エントランスホールや集会室、屋上など、特に共用部分が大変充実しています。一棟まるごとリノベーションマンションの「リノア」シリーズの特徴の一つとして、各物件のコンセプトに合った共用部をしっかりと作り込むという点があります。なかでも今回の物件では住民の方はもちろん、地域の方にも使っていただける、街に開かれた共用部を企画しているため、我々の強みや叶えたい空間が最も実現できる建物だと感じました。

それが「Give&Share(ギブ・アンド・シェア」というコンセプトにつながるわけですね。具体的にどんな空間を目指していらっしゃるのでしょうか?

「おたがいさまの心」で、毎日の暮らしをもっと豊かに

私たちは、「既存の建物の良さを生かして次の世代につなげていく」のが仕事ですが、その原点をよく見つめてみた時に、昔からある「ご近所さん同士のつながり」ってとても素敵だと思ったんですね。たとえば、お隣さん同士で余分に作ったおかずをお裾分けし合ったり、調味料を切らした時にはお互いに助け合ったり。そうした昔ながらの「おたがいさまの心」は、毎日の暮らしを豊かにしてくれると思ったんです。

そういう関係性が強制的にではなく、“自然な形”で生まれたらいいなと思い、様々な共用部の仕掛けや空間づくりを心がけました。「Give&Share(ギブ・アンド・シェア」というコンセプトは、そうしたゆるやかな関係性から生まれる、「おたがいさまの心」を形にしたいという想いから作られたものです。

すごく共感しますね。与え合う&分かち合うという「Give&Share(ギブ・アンド・シェア」という考え方も、日本人の精神性にしっくり来る感じがします。

そう言っていただいてうれしいです。「Give&Share(ギブ・アンド・シェア」するのは、モノだけではなく、お互いが持っている知識やスキルなども含まれています。それぞれが、ある時は先生になって、得意なことを教えたり。ある時は生徒になって、知りたいことを教わったり。自分の得意なことや好きなことが受け入れられたり、新しいステージに挑戦したりできる場が作れたらと思っています。

弊社が企画する集合住宅や商業施設の特徴の一つでもあるのですが、住民の方や利用者様の中で継続的にコミュニティを育めるような空間づくりやそのための様々な取り組みをしてきました。ただ、時とともにオープン当初の活動や想いを継続していくことは当然ながら簡単なことではなく、活動やコミュニティが停滞化をしていくことは否めませんでした。

また、分譲マンションは通常、お売りした後はお客様の財産となりますので、私たち事業主がサポートさせていただける部分が限られていたという点も、理由としてあると思っています。そこで、今回の物件は、リノアシリーズのリブランディング後の“最初のプロジェクト”ということもあり、描いたコンセプトやシーンが実際に継続していくように取り組めたらと考えました。

マンションに共用施設を作ってみたものの、企画時に期待していたほど使われていない場合も多く、もったいないと感じていた部分もあります。一方で、当社の他のマンションでは入居者やその知り合いの方がご自身で教室を始められて、そこに皆さんが集うような使い方もされており、ならば最初からマンションの共用施設の一部の時間帯を貸し出して、入居者や地域の方々が楽しめるような企画を作っていく仕組みを考えたいと思いました。

集合住宅は、様々な価値観の方が住んでいらっしゃいますので、もちろん全員の方が私たちの描くコンセプトに共感するわけではないと思っています。ただ共感してくださる方がいるのなら、その仕組みを継続させていくのは大事なことでないかという思いに至りました。そこで今回のプロジェクトでは、共用部を運営していくパートナーさんに入っていただいて、ともに場づくりをしていけたらと考えたんです。

それで彩結びに声をかけてくださったんですね。私たちをパートナーに選んでいただいた理由をぜひ聞かせていただきたいです!

彩結びの「自分らしく輝く人生を応援する」という理念に共感

東京商工会議所が発行している『北区時間』というガイドブックに、彩結びさんの記事が掲載されていて、興味を持ったのが最初のきっかけです。今回のプロジェクトでは、主に共働きのファミリー世帯に共感いただきたいと考えているので、すでにそうした方々を対象にコミュニティカフェを運営されている彩結びさんなら、素敵な場を作ってくれるのではと思いました。実際にお会いして、打ち合わせを重ねていく中で、お互いの想いや目指すビジョンに“シンパシー”を感じ、きっと同じ道を歩いていけるんじゃないかなと感じました。

それは私たちもです! 勝手ながら、仕事という枠を超えて、ともに夢を描く仲間のように感じてしまいました。だから話が尽きなくて、1時間の会議が3時間に及ぶこともありましたよね(笑)。

毎回、長くなっちゃってすみません(笑)。彩結びさんが掲げている、「0歳から100歳まで誰もが自分らしく輝ける人生を応援する」というビジョンに共感しましたし、実際にカフェの運営やイベントの企画、そして「子連れワーク」という働き方を通して実践されているのがすごいなと思いました。それぞれの人の自分らしさを「彩(いろ)」に例えているのが我々にない発想で、その理念もうまく伝わるように一緒に作っていけたらと思っています。

ありがたいですね。人生100年時代となった今、生き方の軸になるのは「自分らしさ」だと考えていますが、なかなか世の中に伝わりづらい面も正直あります。でも、そのビジョンを深いところで理解していただき、一緒に形にできることがうれしくてなりません。

私たちも今回の物件は、マンションの企画というより、「公共的な空間」を作っているような感覚を持っています。「街にこういう場所があったらいいよね」という発想から出てきたアイデアなども多くあり、その中でどういう空間にしていこうかとワクワクしながら作っているところです。

実際にどんな空間を作ろうと考えていらっしゃいますか?

どこかに自分の好きな場所や居心地のいい場所が見つかる

カフェスペースやシェアキッチンをはじめ、個室や趣味の活動に使える部室、ダンス・音楽ルームなど、バラエティに富んだ共用部を設けていますので、彩結びさんにご協力いただきながら、利用する方が自宅ではできないことを思う存分楽しめたり、次の一歩を踏み出す場づくりができたらと考えています。室内だけでなく、360度景色が見渡せる屋上や、果樹園、ハーブガーデンなどもありますので、どこかに必ず自分の好きな場所や居心地のいい場所が見つかるように設計しています。

弊社では横浜みなとみらいで大人のためのシェアスペース「BUKATSUDO」を運営していまして、そこで様々な講座やイベント、趣味の集いなどを企画しています。横浜という立地ながら、一都三県からたくさんの方にお越しいただいているので、都心に近い「リノア北赤羽」を第二の「BUKATSUDO」の拠点にすることで、より多くの方に集まっていただけると期待しています。

住民の方にとっては、自分の家だけではなく、共用部を通じて家が拡張していく――。たとえば、広い共用スペースでお子さんの宿題を見たっていいし、親戚やお友達同士でパーティを開くのも楽しいですよね。家の中だけに留まらず、その先にある共用部に出向くことによって自然とご近所さんともコミュニケーションが生まれたら素敵だなと思います。

今の時代、頼れる親が近くにいなくて子育てを「一人で頑張らなきゃ!」と思っている人も多いですが、ご近所さん同士で声をかけ合ったり、いい意味で迷惑をかけ合えたりできる関係性があると、心がすごく楽になる気がするんです。今、私たちが運営する「いろむすびcafe」では子どもと一緒に働く「子連れワーク」を実践していますが、それも「おたがいさま」の助け合いの精神から生まれました。「リノア北赤羽」で共用部を運営していく際にも子連れで仕事をしたり、イベントに参加したりと、子どもが一緒にいることで引け目を感じない、むしろ「大人も子どもも自分らしく居られる場」を作っていきたいですね。

ぜひぜひお願いしたいです。いつか「リノアが街にやってきた!」と言われるぐらい、一緒にファンを作っていきたいですね。ちなみに「リノア北赤羽」の個人的なおすすめプレイスは、屋上です。周りに高い建物がないので開放感があって、地域の花火大会も見られるんですよ。

それは楽しみですね! 2020年春のオープンが待ち遠しいです。皆さん、今日は「リノア北赤羽」について熱い想いを語っていただき、本当にありがとうございました。

<記事を書いた人>

伯耆原 良子(ほうきばら・りょうこ)

ライター歴19年。NPO法人彩結びのイベント企画担当。「リノア北赤羽」でライティング講座を思案中!

<写真を撮影した人>

橘 佳代(たちばな・かよ)

英会話教材の販売会社で働く傍ら、副業でセミナーやプロフィール撮影などを手がける。「リノア北赤羽」のコンセプトに共感!